家づくり

住宅地で家を建てるときの方角は、太陽に聞け!

     
太陽の恵み

住宅地で家を新築されようとしているあなた。

郊外の南道路でしたら、家の前に駐車場2台とその奥に南向きの玄関、リビングの前に少しばかりの庭と小ぶりのシンボルツリーというおうちが並んでいますね。あなたの予定地の周りはいかがですか?実際、おうちを建てるときには、みなさん間取りに関してはワクワクドキドキ、ああでもないこうでもない、と家族でいろいろと検討を重ねると思います。もしくは、キッチンメーカーのショールームで水栓蛇口のシャワーのかたちに悩むなど、些細なことに頭を抱えていることと思います。

 

 

しかーし!!

間取りの前に「家を建てる」ということの本来の意味は、その土地で暮らす、生きるということを忘れていませんか?

その土地で生きていく。その土地に降り注ぐ自然の恵みを享受する。太陽の光、熱。自然の風、木々の木陰。そういったものと自分たち家族や家とのかかわり方を決めることができる。それが自分で家を建てることの一番の醍醐味ではないでしょうか。

アパートやマンションのように、すでに建っている住宅を購入する場合はその中でどう暮らすか、という点が重要ですが、せっかく家を建てるのでしたら、ぜひ自然とどう向き合うかを考えてみませんか。

太陽の動きを知る

太陽の恵み

太陽の動き方をどれくらいの人が本当に知っているでしょうか。東からのぼって、昼間に南に上がり、西に沈む。このことは多くの人が当たり前に知っていることだと思います。

では、一番熱い夏の西日は本当に真西から差し込むのでしょうか。下のイラストをご覧ください。

夏の西日

一年で一番日が長い夏至の西日は、なんと北西から差し込んでくるのです。

住宅地自体の角度が少し東に振れていることもよくあります。そうした場合、自分が涼しいと思って北側につけた窓から、強烈な夏の西日が差しこんできたりもするのです。

逆に、冬はどうでしょうか。

朝日が東から差し込んでくると考えて真東に窓を設けていたのに、冬至のときの朝日は南東の位置から昇ってくるのです。これでは冬にありがたい太陽の暖かさや明るさを100%享受することは難しいかもしれません。

素直に、太陽の向きに従ってみる。

それでは、太陽の向きに素直に従った場合はどうなるのでしょうか。下のイラストをご覧ください。

理想的な家の方角

寒い冬に最大限、太陽のあたたかさと明るさを得るために冬の日差しを参考に、家を30°ほど西に振ってみます。そしてそのおうちに、太陽高度や風の抜け、そして景色に合わせた、窓の位置や形を配置します。

また強い夏の日射しのためには、夏の朝日や西日を遮るための落葉樹を配したり、窓にスクリーンをつけるなどして、上手にかわすようにしましょう。樹木は朝や夕の高度の低い日射しを遮ってくれるとともに、庭に木陰を生み出し、さらさらと爽やかな風を送り、木漏れ陽で心を潤してくれます。

落葉樹は冬になると葉を落とし、枝だけになるので、冬の暖かい日差しを家の中まで通してくれます。秋に美しく紅葉する樹木を選べば、家の中から見る風景も季節を感じ、情緒豊かな暮らしを送ることができます。

太陽の光と暖かさ、季節ごとに変わりゆく樹木の姿、それらの自然の営みに素直に従って暮らすことって、なんだか素敵だと思いませんか?

隣と視線が合わない、という住宅地ならではの思わぬ効用

住宅地の並びに沿って、家を建てた場合、だいたい同じ位置に駐車場を取って、同じ位置に家を建てると、お隣さんと窓の位置がかぶってしまうことが多々あります。

キッチン前の爽やかな東の窓が、隣の家のトイレの窓と向き合っていたり、二階の寝室の窓が、隣の家の高校生の子供部屋の勉強机と対峙していて、よく目が合ったり・・・。こういう窓はそのうち開けることがはばかられ、カーテンをずっと閉めっぱなしになってしまうようです。

では住宅地の並びよりも、太陽の動きに沿って家を建てた場合はどうでしょうか。

太陽にそって家を建てる

角度が少し振れることで、お隣さんとの窓の位置が対峙することはなくなり、視線も合いにくくなります。

また、窓とお隣さんの外壁との直線距離が遠くなりますので、その分室内にも明るさがうまれます。道路を歩く人からも、部屋の中が見にくくなりますので、レースのカーテンを閉めっぱなしという状況も減ります。

土地と家が広く感じる!?

四角い土地の場合、正方形でも長方形でも一番距離が長いのは、対角線上です。土地の対角線上の角と角が室内から見えるということは、一番遠い距離を見通せるということです。家の方角を斜めにすこし振ることで、この対角線上に視線の抜けが生まれやすくなります。

イラストのように窓の位置にも気を付けることでそれほど広くない土地、家でもずいぶんと広がりを感じることができます。

家が広く感じる効果

対角線の先に、道路や隣家の庭など、対角線上に視線が抜ける空き地が広がっていると、さらにさらに広く感じます。

家を建てる前に、どの方向に空きが広がっているかということをよく読み解くこと。ハウスメーカー任せにせず、その点は自分たちでよくよく検討しましょう。

自然の恵みに乾杯!

太陽の位置、お隣の窓の位置、視線の抜けなどを意識するためには、まずは方位磁石とカメラをもって、自分の土地をくまなく観察しましょう。

どこが気持ちいいですか?風が抜けていきますか?お隣の窓とかぶらないですか?景色がいいですか?できれば、夕方の西日の差し方も見に行きましょう。お隣とお隣の間を縫って強烈な西日が差す場所もあります。

その土地が一番自然の恵みを享受できる方角に合わせて、家を建てる。四季のある日本では本来当たり前のことだったはず。その恩恵を存分に受けた家を建てた暁には自然の恵みにカンパーイ!ということで、気持ちの良いウッドデッキで飲むビールも美味しく感じることでしょう!

 

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