土間のある家
家づくり

こだわりを持った土間のある、玉川上水近くの家で好きなモノと暮らす

武蔵野の緑豊かなエリアはここ30年ほどで宅地化が進み、住宅ばかりが続くロケーションに変貌した。しかしそんな環境の変化の中で変わらないものもある。

今回取材に伺った場所には玉川上水が並行して流れ、その環境をいかに生かすかが設計のポイントとなった物件だ。このような立地を考慮し、暮らしの拠点として施主のこだわりに満ちたお宅にお邪魔した。

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家は大学時代の同級生と試行錯誤して設計された

土間のある家

 今回取材する物件がある武蔵小金井は、住みたい沿線として人気の高いJR中央線で、新宿から約30分で行ける駅である。

そして今回紹介する物件は、東西に流れる玉川上水の南側に位置する更地に建てられた注文住宅だ。設計は長野県にも拠点を構える設計事務所ハイランドデザインの髙橋氏。今回の施主とは大学時代の同級生という間柄のため、どのような家に住みたいのかは肌で感じ取っていたという。仲の良い関係だからこそ生まれた魅力をくまなくご紹介していく。

玄関土間の先には緑が見える、開放感のある空間が待っていた

土間のある家

 玉川上水沿いに歩いていくと、落ち着いたダークグレーの外観と木肌の玄関ドアとのコントラストが若々しい一戸建てが目に入ってくる。大きな引き戸を開け玄関を入ると、さっそく琉球畳の和室が出迎えてくれる。

 

 

 

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玄関土間と和室をつなぎ、右手の廊下につながる式台にはスプーンカットと呼ばれる名栗(ナグリ)が施され、心地よい感触を足裏に感じる。

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施主が展示場で気に入ったというスプーンカットの部材は、無機質なフローリングではなく、手作り感のある無垢材が今後十年、二十年と時を経た時に、どのような表情を見せるのか楽しみである二階は大きなワンルームのような造りになっており、東側には大きな窓が戸袋に収納されていて全開できる設計となっている。広いキッチンスペースと、そこに接するダイニング、そしてリビングがひとつの大きな箱に収められているように見え、間仕切りがないため開放感がある。

視線を北側に移すと、玉川上水の豊かな緑があり、落ち着いた空間が広がるというのは都心から30分以内の立地において貴重である。そのロケーションを活かす大きな開口を採り入れたことで、二階がキッチンというアクティブなセクションを持ちながら、落ち着いたリビングの雰囲気も共存させている。

土間のある家

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オーダーメイドのキッチンは、北側の壁に接するコンロと、アイランド型のシンクに分かれ、またパントリーとの導線もスムーズなため毎日の料理も楽しく進められそうだ。

土間のある家

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落ち着きと開放感が共存する家だから、毎日楽しく過ごせる

バス、洗面、階段は西側にまとめ、その上部はロフトとして天井は全体が高くデザインされている。

高い天井が演出する開放感と、東側の大開口は、視線の先に豊かな緑が広がっている。さらに北側は10メートル以上も他の建物から離れており、キッチンの上部、北面の大きな明り取りの窓からは青空が見える。

土間のある家

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キッチンに内蔵された食器棚には施主自ら集めた趣味の食器が並べられ、今後コレクションが増えることを予感させる楽しみな部分になっている。

土間のある家

落ち着きのある一階と、開放感がある二階という異なる空間が、毎日の生活に変化を与え、単調になりがちな日々を楽しく過ごせる原動力となるのではないだろうか。施主の希望を叶えつつ、想像を超える設計で高い満足感を提供するその手腕に脱帽する物件だ。

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転載元:http://www.klasic.jp/