家づくり

収納増&広さ、将来の住まい計画…畳の小上がりでここまで解決!

     
畳の小上がり

都内のマンションに住むTさん夫妻のお悩みは、3人のお子さんたちのグッズ収納。リフォームで収納を増やしたい。でも、居住スペースが狭くなるのは避けたい……。そこで、建築家の羽馬 彩さんは空間の“上下”に着目したプランを提案。収納力を飛躍的にアップさせ、かつ、LDKの開放感を高めた一石二鳥のリフォームとは?

“床下”を有効活用! 大容量収納と快適LDKを実現

畳の小上がり

畳の小上がり

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子どもの成長は嬉しい。だが、ある程度成長するまではとにかく子どものモノが増え続け、収納に頭を悩ませてしまうのも現実だ。

都内のマンションで仲良く暮らすTさん一家も、ご多分に漏れず収納問題を抱えていた。子どもは小学生、幼稚園児、1歳の3人姉弟で、ランドセル、おもちゃ、ベビー用品など、それぞれの年齢に応じた子どもグッズは増える一方。学校や幼稚園の図画工作でつくった“作品”も、子どもの創造力や成長ぶりが感慨深い反面、置き場に悩むもののひとつである。

さて、どうするか……。

リフォームで収納を増やしたい、との相談を受けた建築家の羽馬 彩さんは、まず、「お子さんの成長に合わせて、空間をどう使っていくか考えていただくきっかけになれば」と、第一子が大学を卒業するまでのT家の年表を作成。そのときどきの“各部屋の使い方”イメージも例示し、Tさん夫妻の意向をくみとりながら、今も、5年後も、10年後も使いやすい住まいにするリフォームプランを熟考した。

このとき羽馬さんが意識したのは、“間取りをあまり変えない”ことだった。「間取り自体にご不満があったわけではないですから、間取りの大幅変更で費用や工期の負担が増すのは考えもの。それに、もしかすると将来的には売却して住み替えるかもしれない。となると、ドラスティックな変更は避けたほうがいいと思いました」

もちろん、住空間を極力減らさないこともテーマのひとつ。加えて配管などの物理的な問題も鑑みた結果、「平面的に収納を増やすのは厳しい」と判断。

「そこで、私がおすすめしたのは立体的、つまり、上か下に収納を増やすリフォームです。これなら住空間を減らさずにすみますし、やり方によっては、より開放的な空間をつくることが可能です」

羽馬さんが着目したのは、リビングの一角を壁で仕切るようにしてつくられた約4畳のコンパクトな個室である。この個室の壁を撤去して、リビングの一角に床下収納のある畳の小上がりをつくる。そうすれば、住空間を減らすことなく収納スペースを大幅に増やせる、というわけだ。

かくしてつくられた小上がりは、収納スペースが盛りだくさん。畳全面分の床下収納のほか、クロゼット、本棚を新設し、クロゼットにも床下収納を設置。徹底的に床下を活用し、収納スペースは飛躍的に増えた。

 また、壁を撤去して小上がりとリビングをひとつながりの空間として使えるようになったため、LDKの開放感が増したことも嬉しいメリット。外光のおよぶ範囲が広くなり、空間全体が爽やかな自然光に満ちて心地いい。

 「ランドセルを始め、よく使うものをリビング内に全部しまえて便利です。場所をとる雛人形なども余裕で収納できましたが、まだまだスペースが余ってるんですよ」と、Tさんご家族も大満足。床面積にしてわずか4畳ほどのリフォームで、家の中は見違えるほどすっきり。おまけにLDKも明るく広々グレードアップ。まさに一石二鳥のリフォームといえそうだ。

畳の小上がり

畳の小上がり

 

子どもも猫も大喜び。“楽しく暮らす”ための細やかな心遣い

畳の小上がり

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畳の小上がり

畳の小上がり

 

今回おこなったリフォームは費用や工期の負担のほか、将来的な家族の変化も視野に入れ、工事範囲を最小限にとどめている。とはいえせっかくのリフォーム、子どもや猫が楽しく暮らすためのひと工夫にも羽馬さんの目は向けられていた。

たとえば、小上がりの一部に設けたパーティション。これは背の高いTさんが、構造の関係で一段低くなった天井にぶつからないよう、あえての“通せんぼ”として設けている。しかし、自身も2人の子どもを持つ羽馬さんは、子どもの遊び道具にもなりそうなものを……と考え、孔の開いたデザインをセレクト。「孔のあるデザインは圧迫感がないのが魅力ですが、こういう孔があると子どもがのぞいて遊べるかも、と思ったんです。孔が大きいデザインなら登って遊べるかなあとか、そんなことも考えました」

小上がりのリフォームにあわせて設置した、リビングの壁の飾り棚もお子さんたちの気持ちに応えたもの。「打ち合わせのとき、幼稚園児のお嬢さんから『ねこのかいだんがあるおうちをつくってください』というお手紙をいただいたので、キャットウォークになることを意識してつくっています」。さらに、飾り棚の設置に伴い、壁の一部をマグネット内蔵に。これも、「お子さんが描いた絵などを気軽に飾って楽しんでいただけたら……」との思いがこめられている。

その甲斐あって、リフォーム後はお子さんも猫も遊び方の幅が広がった、とTさんの奥さま。「これくらいの年齢の子どもならこれくらいモノがある、子どもはこんな遊びが好き、といったことを羽馬さんはよくわかってくださっていて、とても住み心地のいい空間になりました。お子さんのいる建築家さんにお願いして本当によかったと思います」

ソファとは違う“地べたに座り込む”感覚が新鮮なのか、畳の小上がりで本を読んだり絵を描いたりするお子さんの姿は、今やT家の日常的な風景に。実用性だけでなく、子どもたちが楽しく過ごせることも常に意識した羽馬さんの設計は、3人の仲良し姉弟の“家にまつわる思い出”をどんどん増やしていくに違いない。

 

 

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転載元:http://www.klasic.jp/

 

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