リノベーション

【実例】古民家リノベーションで見えてくる、日本の家族のカタチ

     
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古民家リノベーションや古民家カフェなど、数年前から古民家を再生させる動きが高まってきています。日本には、古民家という活かすべき美しい資源が、まだまだたくさんあるのです。古民家を直すとはどういう事なのか、また住みやすさは改善しているのかなどなど、古民家リノベーションの実態が知りたい!ということで、今回は、実際に築45年のご実家のリノベーションを実現されたIさんのお宅にお伺いして、いろいろとお話を聞いてきました。

リノベーションを考えた動機は?

I様邸は、45年ほど前にご主人のお父様が山から木を切り、2年もの時間をかけて自分で建てたという手作りの住まい。2世代で大切に住み継いできましたが、経年による老朽化が進み、リフォームをすることにしました。

すきま風がひどく、冬場の冷え込みがご高齢のご両親の健康を損なうのではないか。そう心配されたIさんご夫妻の「寒い冬を迎える前に暖かい家にしたい」といういたわりの気持ちが出発点だったといいます。

古民家リフォーム

納得のいくリフォームの実現に向けて数社検討する中で、ご夫妻がパートナーに選んだのがオノヤリフォーム倶楽部でした。見積もりの提出が早く、しかも明細の内訳がしっかりと書かれていたことに安心感を抱いたそうです。

なかでも、いちばんの決め手は、「父の建てた家を残したい」というご主人の思いに、担当の喜古さんが他社の誰よりも共感し、応えてくれたことにあるといいます。

お父様が山から切ってきた思い入れのある木材をできる限り残そうと、工事中はひとつの柱、ひとつの梁に気を配り、丁寧に解体を進めてくれました。さらには、そうやってあらわれた構造材が美しく見えるよう、臨機応変に設計を変更してくれる姿勢に、I様はオノヤさんに頼んでよかったと感動されたそうです。

コンセプトとデザインのポイント

コンセプトは「古き良きものを活かす古民家再生」です。

古民家再生

天井高5m以上というLDKは、天井裏に隠れていた味わい深い梁が空間のアクセントになっています。しかしながらこの天井高と24畳という大空間は、普通のエアコンやファンヒーターではあたためきることができません。そこで暖房にはご主人の憧れだったという薪ストーブを設置することにしました。ストーブのまわりには、もともと庭で土留めに使用していた石を薄く製板して貼りました。

古民家に薪ストーブ

薪ストーブが古民家の中心的存在になり、見た目からもくつろぎの時間が感じられます。薪ストーブのやさしい炎は、囲んで座っているだけで、からだだけでなく心もほっこりと和んでいくのだとか。

今年の冬は雪の日でもぽかぽかと快適に過ごすことができ、こんな冬が送れたことが、ご夫妻からご両親への、何よりのプレゼントになりましたご家族の思い出はそのままに、広く、暖かく生まれ変わった住まいに、ご両親も大喜び。解体されていくわが家を不安そうに見守っていたお父様も、新しい家に残された既存の柱や梁を見てひと安心。お母様は涙を流して感激されていたといいます。

古民家再生

 

暮らしやすい間取りの工夫

リノベーションするにあたって、見た目や思い出のデザインだけでなく、使いやすい間取りや導線の工夫も大切です。ご両親との同居を考えた時に、第一に考えたのはバリアフリーでした。車いすでも出入りできる1坪の広いトイレはご両親の寝室からも直接出入りできるよう、出入り口が二つ設けられました。

古民家をバリアフリーに

普段はLDKの一部として見える12畳の和室は、すでに持っていた神棚と仏壇の寸法に合わせてぴったりとつくられ、違和感なくしつらえられています。アールを描いた「洞床」の床の間のデザインもオノヤさんの提案でリビングから見た時の絵になるフォーカルポイントになっています。また手入れされた庭の景色が、和の趣に四季折々の彩りを添えて、日本人でよかったなーと思わせてくれます。

古民家

訪れた方を迎える玄関ホールは横に広く取り、日本家屋にありがちな少なすぎる壁面を補うよう正面に壁を設置。LDK側からはTVを置く壁面として使用でき、玄関側からは外から直線で室内が見えるのではなく、いったんクランクさせて室内に入ることで、より歩きやすい導線を設計しました。

古民家

こうした提案力も、Iさんがリフォーム会社をこちらに選んだ決め手になったようです。

一番設計したのは、家族のコミュニケーションのあり方

そして、今回はご両親との二世帯住宅ということで、最も重要だったのが、家族のコミュニケーションのあり方です。

子供も独立したIさんご一家にとって、いつも一緒に食事をとったりわきあいあいと過ごすことが、良いコミュニケーションのすべてではありませんでした。程よい距離で互いの気配を感じながら思いやる。それぞれに自分たちの生活の基盤を持っているので、互いの暮らしや時間を尊重しながら生活する。。二世帯住宅だからこそ、お互いに気持ちよく暮らせる工夫が必要なのです。

kominka-zitsurei09そんなIさんご家族の気持ちに応えて、喜古さんが提案した工夫がもうひとつありました。それは、すべての居室や水まわりのドアの下部にはめ込んだ明かり取りの窓。

 

 

 

室内の電気の点灯・消灯が遠くからでも見え、「いまお風呂に入っているんだな」「まだ起きているんだ」「もう寝たのかな」ということが扉を開けることなくわかります。生活時間帯が異なっても、相手の気配・暮らしぶりを感じていたわり合うことができるようになりました。小さなディテールの工夫が、暮らしはじめて大きな意味を持つことを知ったというIさん。どの家庭も全て同じではなく、そのご家庭だけの幸せをいちばんに考えたリノベーションだからこそ、住んでみてその良さが実感できるのですね。

伝統の継承であり、最大の親孝行である古民家リノベーション

「両親のために」という思いからはじまった古民家リノベーション。Iさんにとっては「父や母が本当に喜んでいるのが何よりもうれしい」とのこと。

また「父が作った家を尊重し、愛着のある材料を残してくれたオノヤリフォーム倶楽部の喜古さんにはとても感謝しています」と思っていた以上の担当者からの心のこもった提案に胸を熱くさせておられました。

古民家リフォーム

父から息子に受け継がれる45年分の家族を守ってきた思いと、そのご両親に恩返ししたいというIさんご夫妻の思い。その両方を強く感じる素晴らしいお住まいでした。

 

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