リノベーション

《赤ペンリノべ》夫婦から3人家族の現在仕様へ=①中央WIC案

     
マンションリノベーション

マンション広告に、紙上リノベ! 建築家がふとした時間に走らせた手書きが、さすが!と感心するほどすごい。そうか、リノベって、ここまでやっていいのか、ここまで出来るのか。さまざまな家族の暮らしを妄想して、勝手にプラン。これが、赤ペンリノベです。

「将来を見越して借りるなら」と赤ペンを走らせる

ポストに投函されていたチラシは、駒場東大駅近くの高級賃貸マンション。
2LDKの間取りに、100平米の広さ。エリア的に考えても、共働きで収入も豊かな夫婦や小さな子どもを一人もつ夫婦が、将来までを見越して借りるのでは、と妄想が膨らむ。

確かに、エリア、広さ、間取り、上記のような世帯には借りたい家だ。しかし、これが想定した夫婦にほんとに正しい間取りなのだろうか!?
もっと自分たちにピッタリにリノベ出来るとしたら・・・、と赤ペンと鉛筆を走らせ始めるのは、高田博章建築設計の、高田博章さんだ。
気になったのは、実際に使いやすいのだろうか?と首をかしげてしまう、部屋の細切れ感。子どもは成長するに従って、空間の使い方も異なってくる。そんな家族のタイミングごとの使い勝手に対して、この間取りは対応していけるのだろうか?

走る赤ペンは、「間取りを変える」、とはまた違う表現が必要なほど、空間を異なるものに変えていく。

空間の真ん中に現れた太い柱=WICが家族の変化の中心に

せっかくの広さを、より広々と使うこと。

元の間取りは、広い空間を細く区切り、結局は居場所・居場所で狭く使うことになってしまっていた。また、その空間がときを経て、暮らしが変わっても変えられない。
高田さんの赤ペンリノベは、なんとほぼワンルームに変えてしまった。

そのなかに登場したのは、フロアの真ん中にズドンと存在するウォークインクローゼット(WIC)。部屋のド真ん中に収納の太い柱があるような空間だ。子どもが幼いうちは、ここをぐるぐる走り回り、自然と「このあたりが居場所」なんて役割が決まってくる。しかし別の場所と当然つながっているので、家族の気配を感じる。
抜けをつくって気配を感じる、とはよく聞くプランだが、ここまで大胆につながれば、家族はいつでもいっしょだ。

驚きのメモ書きを見逃さないでほしいのだが、なんとWICの上部はロフトに!? 子どもがそこに登ったら、家を一望の展望台のような楽しい場所になるだろう。上部が空いていることで、真ん中にWICがあっても、空間は抜けて広々感じるに違いない。

もちろん、子どもが大きくなって個室が必要なタイミングに差し掛かる。
そのときには、このWICを中心に、間仕切りを追加して個室をつくることが出来る。
必要なタイミングになって、必要な分の個室をつくる。確かに、まだ見ぬ将来を見越して皮算用の間取りを選ぶより、理にかなっている。

家造りのプロと、ほんとうに必要でピッタリな間取りを考える

なるほど!と感心しきりになって、さて私も赤ペンリノベを!
と思っても、なかなか出来るものではない。なぜなら、なかなか自分がやりたいこと、ほしいものは、自分だけではわからない。

そして、実際に実現可能なかたちにするには、壊せない壁や技術的に可能なこと不可能なこと、を素人が想定できるものではない。そこには法律の知識も、建築技術の知識も必要なのだ。住まう人と会話して、その人に必要なものをあぶり出し、そして今回の間取りのように先々まで見通せること。また、それを実現可能な法律・技術の観点で、実際の図面・間取りに落とせるのが、建築家さん含めプロの方々なのだ。

歴史的な名言ではないが、「話せば、分かる」。
なにが分かるかと言うと、じぶんでは分かってるつもりで分かっていなかった、自分のための間取りが分かるのだ。

自分らしく暮らす、家の話をしよう

実際にまだ家を具体的に考えてなくても、いつぞやのために、自分のほしい間取り、したい暮らしを考えておくのは悪くない。いや、知ることで、もっと毎日が楽しくなるかも。
WebマガジンKLASICでは、建築家の方の設計された暮らしに合った素敵な注文住宅や、リフォーム、リノベーションの事例を発信しています。

転載元:「KlASIC」 http://www.klasic.jp/knowhow/detail/951

 

【合わせて読みたい】→【実録連載①】築43年の家を解体したらシロアリでボロボロだった!

【合わせて読みたい】→間取りから考える『リフォーム』と『リノベーション』の違い

【合わせて読みたい】→ヴィンテージ家具の映えるリノベーション・インテリアのすすめ

デザインリフォーム

コメント

コメントを残す

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

+