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リノベーションを愉しむために【古民家編】

     
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突然ですが、あなたは築100年の古民家に住んでいると仮定します。そろそろリフォームしようかなぁと考えているとしたら、どんなリフォームをするでしょうか?

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リフォームは新築と違って、今あるものを活かしながら造っていきます。そのため、新築を建てるイメージでリフォームを考えてはいけません。

実はリフォームをするときに、意外と頭を悩ませるのが「既存のお家とのバランス」なのです。

家一軒まるごとリフォームするのであれば、あまり問題はないかもしれません。最近は家一軒まるごとリフォームすることを、リノベーションといったりもします。でもほとんどの方は、予算の都合上、どこかしら既存の部分を残してリフォームをしますから、「やりたいこと」と「出来ること」が必ずしも一致するとは限らないのです。

そうなると「お家をまるごとリフォームするくらいなら、建て替えた方がいいわね」と思ってしまうかもしれませんが、リフォームの良いところって、思い出のある既存の部分が残せるってことではないでしょうか?子供たちの身長を測った柱、残しておきたいですよね。

そんなリフォームと建て替えで悩んでいるあなたに、リフォームの愉しみ方をご紹介させていただきます。

あ、【古民家編】なので、築100年の家に住んでいると仮定して、想像しながら読んでくださいね。

自分たちの理想の住まいを明確にイメージしよう

リフォームをする理由は、大きく分けて二つあると思います。

一つは、機能的に古くなってしまい、生活に不便を感じるようになったとき。
もう一つは、年月が経って、古くさくなった我が家を今風にしたいと思ったとき。

前者は、快適な生活のために「やらなくてはいけない」リフォームだと思います。

では後者はどうでしょうか?「古くさい」とは、あなたの基準や価値観から生まれるものですよね。ただ「古くさい」という理由だけでリフォームするのは、ちょっともったいない気がします。なぜなら、この考えから生まれるリフォームは、ただ便利できれいになるだけだからです。せっかくリフォームするなら「愉しむ」感覚でやらなきゃ損です!

リフォームを始める方の話を聞くと、とにかく明るく、きれいにしたい!と仰る方がとても多いです。でもリフォームをすれば、それなりに明るくなりますし、当然きれいになるものです。それだけのリフォームなんてもったいないです。そこでもう一つ、考えてほしいことがあります。それは、その家で「どんな暮らしがしたいか」ということです。

確かに築100年も経っているお家は、現代のライフスタイルと合わない部分があったり、寒かったり、至る所が傷んでいたりするので、手入れする手間はかかると思います。

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でも実際にお家を見せてもらうと、立派な梁があったり、天井が高かったり、素敵な縁側があって、とても素敵なお家だったりするんです。そんなお家を新築のような今風の家にしたい、なんて言われると、「もったいないから私が住みますよ!」と言いたくなります!

あなたが思っている「古くさい」は、よそから見ると意外とそうではなかったりすることをぜひ知ってもらいたいのです。

不便なところは直せばいいし、壊れたものは交換すればいい。目先の便利さだけでなく、もっと広い視野でリフォームを考えてみましょう。そこでの暮らし方を見つめ直して、何が一番あなたを幸せにしてくれるのか、もっと贅沢に考えてもいいんですよ。

リフォームする範囲を決めよう

理想の暮らし方がだいたい想像できたとして、次のステップに進みましょう。

ここでは実際に古民家リフォームをしたKさんの話を聞いてみましょう。

Kさんは知人の紹介で中古の築100年の古民家を見つけたそうです。この家は長年住み手がなかったため、古民家というよりは廃墟に近かったようですが、Kさんは迷わず購入を決めました。それはいったいなぜでしょう?

もともと古民家のような雰囲気が好きで、日頃から古民家を街で見かけるたびに気にはなっていたらしいです。でもその古家がいつの間にか取り壊され、その跡地に味気ない新築が建てられる光景に心を痛めたことがあったそうです。そんな経験があってか、中古の古民家を見つけたときに「この家を見捨てられない!」という衝動にかられて購入を決めたそうです。

とはいっても、荒れた古家を住める状態にするのは簡単なことではありません。予算にも限りがあります。そこでKさんはお金をかけてリフォームする部分と、そのまま「味」と思って残す部分と、DIYで手を加える部分に分けたそうです。そのときリフォームしない部分を「我慢する部分」ではなく、「古さの中に暮らす楽しみ」と捉え、むしろ愉しんでいたとKさんは言います。

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そうすることで、自分の中での優先順位が決められ、どこに予算をかけるべきかが分かるのです。こうやってリフォームした我が家は、全部壊して建て替えした我が家よりきっと特別なものになって、そこで過ごす時間も何とも味わい深いものになりそうですよね。

考え方をかえてみよう

今、あなたの頭の中に「昔のものはダメ」「古くさいものはダメ」という考えがあったとしたら、それは捨てましょう。

どうしても最新のものが良く見えてしまいがちですが、お家に関しては家電などと考え方を一緒にしてはいけません。住宅展示場やおしゃれなインテリアショップなどに行くと、白を基調にしたシンプルな感じに憧れたりしちゃいますよね。

新築を建てるならキレイでいいんです。まだ住んでいない新築の家は新品なのですから、真っ白でキレイで当たり前です。でもそれが築20年以上経ってくると、真っ白だったはずの壁紙にシミが出来たり、黄ばんできたりしてしまうのが現実なんですよね。奥様が悪いわけではありません。これは人がそこで生きている以上、避けられない現象なのです。

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それが築100年以上も経つ古民家の場合になってくると、もはやシミというレベルではないですよね。それを白っぽい新築な家にリフォームしたいという場合、厄介な問題も出てくるでしょう。もしくは、かなり費用がかかってしまうかも・・・

もしどうしても真新しい雰囲気にしたいのであれば、そのときは新築をおススメします。

冒頭でもお伝えしましたが、リフォームの醍醐味は古いものを活かしつつ、新たな愉しいライフスタイルを築くきっかけになるということです!

「便利にする」「きれいにする」というよりも、リフォームを「もっと愉しい生活にする」ためにやってほしいと思います。

例えば小さなお子さんがいるご夫婦が中古で古民家を購入したら、お子さんが壁に落書きをしてしまったとしても、新築の壁に比べたらまぁまぁ大きな心で過ごせますよね。笑

古いをマイナスだけに思わないでほしい、とはこんなレベルから始まるんです。小さなことですが、あなたの考え方を変えれば、今持っているお家の不満は楽しさへのヒントになるかもしれません。色んな考え方、視点をもってあなただけのリフォームをして下さいね。

暮らし方に合わせたリフォームを!

お家はだんだん建てたときと同じ使い方をしなくなります。それは家族の人数が変わったり、家族構成が変わったりするからです。

そうなれば家で不便なところが出てくるのは当たり前です。大切なのは、そこであなたが「家に合わせた不便な暮らしを続けるのか」、はたまた「暮らし方に合わせて家をリフォームするのか」です。似たように聞こえますが、全く違います。

リフォームとは自分のライフスタイルに合わせて、家を変えることです。

あなたも「ここが不便だからリフォームしたい」ではなく、「こういう暮らしがしたいからリフォームしよう」にぜひ考え方を変えてみましょう!

この少しの違いが絶対失敗しないリフォームへの近道になるはずです。

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デザインリフォーム

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