シックハウス
ミニコラム

原因不明の症状・・・もしかしたら「シックハウス症候群」かも?!

皆さんは「シックハウス症候群」という言葉を知っていますか。おそらく十数年前には知らない人が大半だったのではないでしょうか。

近年グッと認知度が上がったこのワード、「シックハウス症候群」とは、”室内の空気が汚染されることによって引き起こされるさまざまな健康障害の総称”と定義されています。シックハウス診断士協会HPより)

室内の空気汚染…健康障害…なんだか怖いですよね。今回は身近に潜む「シックハウス症候群」の原因と対策をご紹介します。

「シックハウス症候群」になるとどんな症状がでるの?

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「シックハウス症候群」の症状は、主にどんな症状なのでしょうか?WHO(世界保健機関)では下記の症状をあげています。

  1.   目や鼻の粘膜、のどの粘膜がチクチクする
  2.   くちびるなどの粘膜が乾燥する
  3.    皮膚に紅斑、じんましん、湿疹がでる
  4.  頭痛がしたり、気道の病気に感染しやすい
  5.  息がつまる感じや、気道がぜいぜい音を出す
  6.  いろいろな刺激に過敏に反応する
  7.  めまいや吐き気、嘔吐をくり返す

「シックハウス症候群」には上記のような様々な症状があります。これだけたくさんの症状がありますが、症状には個人差があります。また、 人によって症状が違うことから、自律神経失調症や更年期障害、時には風邪に間違えられることも多いのです。

「シックハウス症候群」ってどうしてなるの?

次に「シックハウス症候群」の原因について説明します。

「シックハウス症候群」の最も大きな原因は、建材や家具などから放散される有害な化学物質です。一口に化学物質と言ってもその種類は数え切れないほどあります。また、有害な化学物質を出すのは内装材や塗料などだけと思いがちですが、カーテンやラグなどの布製品、家具からも放散されている場合もあります。

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「シックハウス症候群」の原因の中で特に有名なのが「ホルムアルデヒド」という防腐剤です。接着剤の中に多く含まれる防腐剤で多くの材料に使われています。ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、目・鼻・呼吸器を刺激する性質があります。

塗装工事で使用する塗料にはトルエン、キシレン、ベンゼンなどの有害物質が含まれています。ホルムアルデヒドを始めこれらの物質は常温で気化する「揮発性」という性質をもっている為に室内の新鮮な空気を汚していきます。

住宅の高気密・高断熱化により、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができるようになり、昔と比較するとだいぶ快適な家が増えました。しかし、その反面、しっかり換気をしないと外気との交換が行われず、すぐに空気が汚れてしまう危険性も高くなりました。

シックハウスの原因とされる「空気汚染」は単に化学物質による汚染だけではなく、ダニやカビも原因の1つと考えられています。また、それ以外にもハウスダストやタバコの煙、ストーブの煙なども空気汚染の原因として挙げられます。建材だけでなく、家具や殺虫剤、家電製品、洋服にいたるまで、日常生活の中で使われる様々な物から放散される化学物質も原因になることがあり得るのです。

「シックハウス症候群」対策①

では「シックハウス症候群」を防ぐ為にはどうすればよいのでしょうか?

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効果的でありながら手っ取り早く出来るのが『換気』です。

最近の住宅には、24時間稼働型の換気設備が付いています。そのような常時換気設備が付いている場合は、運転をストップさせず回し続けた方がよいでしょう。

常時換気設備がついてない場合は窓を開けて換気を行いましょう。出来れば、夜寝る前・朝起きた時・日中は2時間に1回、という感じで時間を決めて部屋全体の空気を入れ替えるようにするといいですね。換気を行うことで空気中の化学物質が屋外に排出されるので、上がった化学物質の濃度を下げることができます。

※換気のコツは

  • 対角線上になるように2箇所の窓を開ける(空気が通り抜けるのでよく換気できる)
  •  空気の出口となる方の窓を全開にし、入り口となる方の窓を15cmくらい開ける(空気の流れがよくなる)
  • 空気の流れを妨げないように家具を置く。
  • 晴れた日の湿度の低い時間帯(春・夏は12~16時、秋・冬は12~14時)に換気をすると室内の湿気が取れる。

カビやダニの予防にも、換気が効果的です。湿気がたまりやすいのは、押し入れ、タンスやソファの裏側の壁、お風呂、洗面所などです。時々は部屋の戸も開けて、こうした場所にも風を通すようにしましょう。またダニの除去には掃除が基本です。掃除機をかけて清潔にすることでダニを除去することができます。空気清浄機も効果的です。

「シックハウス症候群」対策②

前項にも述べていましたが、住宅を作る材料だけではなく、現代社会の生活の中には食品や日常生活品にも多くの化学物質が用いられています。

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例えば床にワックスをかける、殺虫剤をまく、芳香剤や消臭剤を置くといったことも、室内の化学物質を増やす原因のひとつです。どの程度の影響を受けるのか人によって異なりますが、できるだけ使わないようにするのも対策のひとつです。

体内に蓄積された化学物質の一部は代謝機能により肝臓などで解毒・分解されて、汗や尿として排出されていきます。運動して汗をかいたり、低温サウナでじっくり汗を出すなどの方法も予防につながります。運動は、自律神経のバランスを整える効果もあるので、症状の緩和にも役立ちます。

そして意外かもしれませんが、ストレスを減らすことも大切です。シックハウス症候群で悩む人は、汗が出にくい体質であることが多いといわれています。

汗の量は、脳の中心部分にある視床下部というところで調整されています。自律神経が乱れると、この視床下部の働きが悪くなり、汗も出にくくなってしまいます。また、自律神経の乱れは行動意欲を低下させるため、体を動かすことが面倒になり、運動不足を引き起こします。運動不足になると代謝が悪くなり、肝臓の処理能力も低下し、化学物質の解毒・分解が行われなくなり、化学物質の蓄積量が増える…という悪循環が発生します。規則正しい生活を送って、ストレスを減らし、自律神経を整えることも「シックハウス症候群」対策としてとても大事なことなのです。

知っていれば怖くない!「シックハウス症候群」

いかがでしたでしょうか?

「シックハウス症候群」は発症すると様々な化学物質に過敏になり、香水やドライクリーニングした洋服、合成樹脂の製品などにも反応し、体調を崩しかねません。。さらに悪化すると引っ越しやリフォームが必要になることもあるかもしれません。そうならないためにも予防と対策をしっかりしていきましょう!

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