段差
リフォーム

あえて段差をつくる家。謎多きバリアアリー生活のメリットとは?

あらゆる場所で見かけるようになったバリアフリー。高齢の方や体が不自由な方のために段差をなくしましょうというのがバリアフリーの基本的な考え方です。
リフォームの相談をいただく時も「バリアフリーにしたい」とのご要望は非常に多いのですが、逆にあえて空間に段差を設ける事例も増えているんですよ。
時代と逆行しているようにも感じるこの設計には、いったいどんなメリットがあるのでしょうか?今回は段差のある家のメリットを3つご紹介します!

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①目線を揃えて会話の多い空間に

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撮影 近江利雄  出典:http://www.klasic.jp/article/detail/1028

まず段差をつけるのはキッチンです。
キッチンをダイニングスペースよりも一段下に設けると、ダイニングのローテーブルに座った時に、キッチンで作業する人の目線が同じ高さになります。
例えばお子さんがダイニングで勉強をしている時や、食後にテレビを見ながらくつろいでいる時間を想像してみてください。
台所で作業するお母さんとダイニングで過ごす家族の目線が同じなので、コミュニケーションが取りやすく、安心感も生まれます。
最近は対面キッチンが主流になってきていますが、さらに段差の一工夫を取り入れれば会話の溢れる温かいダイニングキッチンになることでしょう。

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撮影 栗原宏光    出典:http://www.klasic.jp/article/detail/1028

②リビングを分けて広々した印象へ

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ひとつの空間にまとまったLDK(リビング、ダイニング、キッチン)をスペースごとで分けたい時に段差を利用するのも有効な手段です。
例えば、上の写真のようにリビング空間を一段下げることで、壁などで仕切らなくてもリビングをスペース分けすることが出来ます。一段低くなることで包まれたような安心感が生まれる上に、天井も高く感じさせる効果もあります。同じ広さでも段差をつけると真メリハリが生まれるので部屋の印象が大きく変わるのです。

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畳スペースを一段高くして、小上がりにするのもおすすめです。段差を40cm前後にしておくとベンチ代わりにもなるので、お客さんがたくさん来た時にも良いですね。赤ちゃんがいるお家では、ちょっと寝かせておくスペースとしても使えそうです。

段差を活かして下の部分を収納に利用することも可能です。

小上がりのリフォーム実例:【実例】向き合って気づいた我が家の現状。築34年を全面リフォーム

③子ども部屋には遊び心を詰め込んで

段差

6畳ほどのスペースを子ども部屋にする場合、最低でも勉強するスペース・おもちゃや服の収納・寝床を確保しなくてはなりません。
限られたスペースにこれらを詰め込むと窮屈になってしまいますよね。そんな時は空間を立体的に利用しましょう。
お部屋の中にいろいろな高さの空間を作ることで活用できる面積が増えますし、お子さんにとってはアスレチックの中にすむようなワクワクを感じてもらえるはずです。

バリアフリーな暮らしは健康的との声も

実は最近「バリアフリー」に対抗して「バリア”アリー”」なんて言葉も登場しました。
あえて段差を作ることで日々の生活で足腰を鍛えるという生活スタイルの提案です。段差のない家は体への負担がなく過ごしやすいので魅力的ですが、適度な段差でトレーニングしながら生活すれば高齢の方にも「自分でできる」ことが増えるかもしれません。

段差=悪ではない!利用次第で快適空間に

どんな立場の人でも利用できるバリアフリーが推奨され、段差は生活のつっかえになる物という印象が押し付けられがちですが、うまく利用すれば利便性を上げてくれる存在だとわかっていただけましたか?

常識に捕らわれず、住み心地の良いオリジナリティ溢れるおうちにはなにが必要か考えるのが、理想の住まいに近づく第一歩かもしれませんよ。