住宅地で家を新築しようと考えていあなた、あなたの予定地の周りはいかがですか?実際、おうちを建てるときには、みなさん間取りに関してはワクワクドキドキ、ああでもないこうでもない、と家族でいろいろと検討を重ねると思います。
しかし間取りの前に、「家を建てる」ということは、その土地で暮らす、生きるということを忘れていませんか?
その土地で生きていく。つまりその土地に降り注ぐ自然の恵みを享受する。太陽の光、熱。自然の風、木々の木陰。そういったものと家での関わり方を決めることができる。それが自分で家を建てることの一番の醍醐味ではないでしょうか。
今回は住宅地に新築で家を建てる時、太陽など自然とどう向き合った方がいいのか、詳しく紹介します。
住宅地に家を建てるならこちらもチェック▶︎日当たりが良い家=快適な家とは限らない?日当たりと間取りの関係性
住宅地に家を建てる前に、太陽の動きをチェックしておこう
太陽がどのように動くのか知っていますか?東から上って、昼間に南に上がり、西に沈む。このことは多くの人が当たり前に知っていることだと思います。では、一番熱い夏の西日は本当に真西から差し込むのでしょうか。下のイラストをご覧ください。
一年で一番日が長い夏至の西日は、なんと北西から差し込んでくるのです。
住宅地自体の角度が少し東に振れていることもよくあります。そうした場合、自分が涼しいと思って北側につけた窓から、強烈な夏の西日が差しこんできたりもするのです。
また、冬はどうでしょうか。朝日が東から差し込んでくると考えて真東に窓を設けていたのに、冬至のときの朝日は南東の位置から昇ってくるのです。これでは冬にありがたい太陽の暖かさや明るさを100%享受することは難しいかもしれません。
太陽の向きに従えば、明るさとあたたかさを手に入れることができます
それでは、太陽の向きに素直に従った場合はどうなるのでしょうか。下のイラストをご覧ください。
寒い冬に最大限、太陽のあたたかさと明るさを得るために冬の日差しを参考に、家を30°ほど西に振ってみます。
そしてそのおうちに、太陽高度や風の抜け、そして景色に合わせた、窓の位置や形を配置します。
また強い夏の日射しのためには、夏の朝日や西日を遮るための落葉樹を配置したり、窓にスクリーンをつけたりするなどして、上手にかわすようにしましょう。
隣と視線が合わない、という住宅地での効用
住宅地の並びに沿って家を建てた場合、ほとんど同じ位置に駐車場を取って、同じ位置に家を建てると、お隣さんと窓の位置がかぶってしまうことがあります。
キッチン前の爽やかな東の窓が、隣の家のトイレの窓と向き合っていたり、二階の寝室の窓が、隣の家の高校生の子供部屋の勉強机と対峙していて、よく目が合ったり。こういう窓はそのうち開けることがはばかられ、カーテンをずっと閉めっぱなしになってしまうようです。
では住宅地の並びよりも、太陽の動きに沿って家を建てた場合はどうでしょうか。
角度が少し振れることで、お隣さんとの窓の位置が対峙することはなくなり、視線も合いにくくなります。
また、窓とお隣さんの外壁との直線距離が遠くなりますので、その分室内にも明るさが生まれます。道路を歩く人からも、部屋の中が見にくくなりますので、レースのカーテンを閉めっぱなしという状況も減ります。
イラストのように窓の位置にも気を付けることでそれほど広くない土地、家でもずいぶんと広がりを感じることができます。
自然の恵みを享受できる方角に合わせて家を建てよう!
太陽の位置、お隣の窓の位置、視線の抜けなどを確認するために、まずは方位磁石とカメラをもって、自分の土地をくまなく観察しましょう。
風は抜けていきますか?お隣の窓とかぶらないですか?景色がいいですか?できれば、夕方の西日の差し方も見に行きましょう。お隣とお隣の間を縫って強烈な西日が差す場所もあります。
その土地が一番自然の恵みを享受できる方角に合わせて、家を建てる。四季のある日本では本来当たり前のことだったはず。その恩恵を存分に受けた家を建てた暁には自然の恵みにカンパーイ!ということで、気持ちの良いウッドデッキで飲むビールも美味しく感じることでしょう!
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