家づくり

心地よい「居場所」を随所に配置した家

     
心地よい居場所

家づくりにおいて「居場所づくり」を大切にする「JuDesign建築設計室」の高橋さん。それも一箇所ではなく、家の中のいろんなところに居場所を作るという。例えば階段の踊り場を少し広めに作り、椅子を置いてみたり。その場所ごとに景色の見え方や感じ方が違い、その時の気分によって過ごし方を変えられるため、一つの住まいにたくさんの魅力を詰め込めるのだ。

夫婦の好きな山小屋のような雰囲気をいかに魅せるかがポイント

心地よい居場所

玄関側から見ると切り立った山の印象。通りからの視線を遮りつつも、木とガルバニウム鋼板の組み合わせで存在感あり。

心地よい居場所

リビングからスムーズに続く位置にウッドデッキを配した。天気の良い日にはそこで食事を取ることも多いという。

 
夫婦揃って登山がお好き。「山小屋にいるような感じで」というのがN様からの最初の要望だった。
「もちろん、都会的なセンスも持ち合わせるN様夫妻の住処として、山小屋をそのまま作るわけにはいきません。住みよく、洗練された空間の中に、いかに山小屋感を盛り込むかを考えました」
それが高橋さんの腕の見せ所だ。
空間構成を考えていく中で着目したのが、ロフト部分の壁。ここに凹凸のある石模様のタイルを貼り込むことを試みた。タイルは本物の石と見紛うような凹凸があり、思わずロッククライミングしてみたくなるほど。山小屋とは少し違うが、ゴツゴツしたワイルドな印象を前面に押し出すことができる。この部分以外は普通の白い壁にすることで、より視線を石の壁に集めることができるのだ。

玄関からもリビングからも入れる畳コーナーは、壁に木のチーク色の合板を使用し、木の質感をしっかり感じられるスペースとした。ここもちょっとした小屋のイメージだ。

一方、建物外観も「登山」にちなんだちょっとした特徴がある。敷地の隣に高架道路があるため、そちらからの視線を塞ぐために屋根の形を工夫した。
「ちょうど間取りでいえばロフトのある高い部分。ここを屋根の頂点に置き、そこから道路側に屋根を流すように配置しました。頂点から2方向に流れる形となるため、その間の部分が山の“尾根”のように見えるのです。これは光の取り込みなども計算して設計した結果偶然できた形ですが、N様夫妻も大変気に入っていただけました」
玄関前の表札にはN様の名前と一緒に「ONe-オネ-」の文字が刻まれているのが、気に入ったという何よりの証拠である。
 

造作ダイニングテーブルとグラスラックで、ワインを存分に楽しむ

心地よい居場所

ロフト側の壁一面に貼った石模様のタイル。トイレやバスルームなど水回りはこのロフト下にまとめて配置した。

心地よい居場所

造作ダイニングテーブルは独特の曲線を描き、リビングのPCコーナーへと続く。上に吊られるグラスラックもおしゃれだ。

心地よい居場所

ロフトから見下ろすと直線と曲線が融合した素晴らしい眺め。室内の雰囲気をSNSにアップする機会も増えた。

 
N様夫妻はお二人ともワインに造詣が深いことは、最初の打ち合わせ時から出てきたキーワードである。夜は夫婦でワインをゆっくり楽しめる、そんな場所づくりも必須だ。そこでキッチン回りはバーカウンターのようにワイングラスをおしゃれに収納できること、ワインラックを造ることが課題となる。
「最初は対面キッチンを設けて、その上にグラスラックを造ろうと設計し始めました。ところが、対面キッチンでは想定以上にスペースを取られてしまうというデメリットがありました。そこで、壁付けキッチンにしたうえで、ダイニングテーブルを造り付けにし、その上にグラスラックを設けたのです」
ここはデザイナーの真骨頂。ダイニングテーブルから滑らかな曲線で壁に繋げ、そのままPCコーナーまで一体の造作カウンターを作った。これがあるからこそ、キッチンからダイニング、リビングまで連続するスペースとしてスムーズに繋がっている。ダイニングテーブルは円卓のように使うこともできるので、ある程度来客の数が多くても対応可能。さらに、キッチンで料理を作って振り向きざまにそれを出すことができ、そのままそこに座ることもできるのだ。ダイニングテーブルと吊り棚がアイキャッチの役割を果たすため、キッチンが目立たず、非日常の雰囲気も演出できるというわけだ。

ワインラックは、角材に穴を空けただけのもの。シンプルながらおしゃれ感も抜群だ。それを2本ダイニングに斜めに配置しているので、合計40本ほどのワインをディスプレイできる。見た目も面白く、実用的なワインラックが完成した。

石の壁、小屋風の畳コーナー、グラスラックのあるダイニング。これらは意外にもさほど材料費や施工費がかさまずに作ることができたのが共通点であり、どれも巧みに視線を誘導する効果は抜群。高橋さんのモットーである、複数の居場所づくりという点でこれらを眺めても、それぞれの場所によって気分が変えられ、設計の狙い通り。これらがあることによって、日常である家の中でも非日常を感じさせ、ワクワクする気分を盛り立ててくれるだろう。これらを眺めながら過ごすN様夫婦の新生活も、喜びに満ちたものになりそうだ。
 

間取り図

心地よい居場所

1F間取り図

心地よい居場所

ロフト

お家のデータ

施主:N邸
所在地:愛知県丹羽郡
敷地面積:214㎡
延床面積:86.43㎡

 

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