マンション広告に、紙上リノベ! 建築家がふとした時間に走らせた手書きが、さすが!と感心するほどすごい。そうか、リノベって、ここまでやっていいのか、ここまで出来るのか。さまざまな家族の暮らしを妄想して、勝手にプラン。これが、赤ペンリノベです。
「自分が家族をもったなら・・・」と赤ペンを走らせる
高級住宅街であり、センスの良い人も多く住んでいるであろう、駒場東大駅近くの高級賃貸マンションのチラシ。2LDKの間取りに、100平米の広さ。エリア的に考えても、共働きで収入も豊かな夫婦や小さな子どもを一人もつ夫婦が、将来までを見越して借りるのでは、と妄想が膨らむ。
確かに、エリア、広さ、間取り、上記のような世帯には借りたい家だ。しかし、自分が家族をもったなら、もしこのエリアに住まうなら、と思いをはせる。自分の理想になぞらえて、もっとよいプランになるのでは?そんなリノベ出来るとしたら・・・、と赤ペンと鉛筆を走らせ始めるのは、森山建築デザイン事務所の、森山さんだ。
気になったのは、寝室のつくり方。
走る赤ペンは、「間取りを変える」、とはまた違う表現が必要なほど、空間を異なるものに変えていく。
一気にホテルライクな室内に!でも家族の利便性は◎
メインベッドルームをオープンにすることで、豪華なホテルのようなプライベート空間にリノベーション。
和室と洋室に分けていたの壁を取り払いベッドルームとLDKを一体に。テレビを設置するためにベッドルームとLDKに壁を立て仕切ることによって個室を作りつつ、オープンなベッドルームにした。
そんなホテルライクな室内だが、生活の場所。収納が少ないことが気になったので壁面収納を多く設ける。これで、便利かつ生活感がインテリアに出なくて済む!?
方角的に花火が見えるかもしれないので、花火などの景観を楽しむためにバルコニーに机と椅子を設置し、アウトドアダイニングにしている。
左の小さなベッドルームは予備室として使ってもらいたい。子供が生まれたら子供部屋、仕事部屋として使うことも可能。
そんなときには、奥様の家事もてんてこまい。少しでも便利にしたくて、洗濯をしてから干しに行くまでが不便な間取りだったのでオープンにすることによって、洗濯物をバルコニーに干しに行けるように直線の動線を作った。
テレビを見て、夜風にあたりながらお酒を呑んで、眠くなったらすぐに横になれるホテルのような部屋にリノベーションをを行った。オープンに使い回遊することが出来るプライベートな空間だが、友人を泊めたり2人目のお子さんが生まれる時には少し不便かも(笑)。
家造りのプロと、ほんとうに必要でピッタリな間取りを考える
なるほど!と感心しきりになって、さて私も赤ペンリノベを!
と思っても、なかなか出来るものではない。なぜなら、なかなか自分がやりたいこと、ほしいものは、自分だけではわからない。
そして、実際に実現可能なかたちにするには、壊せない壁や技術的に可能なこと不可能なこと、を素人が想定できるものではない。そこには法律の知識も、建築技術の知識も必要なのだ。
住まう人と会話して、その人に必要なものをあぶり出し、そして今回の間取りのように先々まで見通せること。また、それを実現可能な法律・技術の観点で、実際の図面・間取りに落とせるのが、建築家さんなのだ。
歴史的な名言ではないが、「話せば、分かる」。
なにが分かるかと言うと、じぶんでは分かってるつもりで分かっていなかった、自分のための間取りが分かるのだ。
自分らしく暮らす、家の話をしよう
実際にまだ家を具体的に考えてなくても、いつぞやのために、自分のほしい間取り、したい暮らしを考えておくのは悪くない。いや、知ることで、もっと毎日が楽しくなるかも。
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《赤ペンリノべ》夫婦から3人家族の現在仕様へ=①中央WIC案
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